あるお客様が 数か月 悩んでおられた。
お客様の水槽のPH ペーハーが 上がらない。

弊店には お客様の水槽の水質をチェックするサービス があるんだけど・・・、
こちらのお客様、いつ測っても、PHだけが 低い。
その 低さは異常。 6.5とか 7.0とか 海水魚のPHとしては ありえない。

通常海水魚のPHは アルカリ性でなければならない。最低7.8 から 出来れば8.0以上は ほしい。
PH7.0 とは 酸性でもなく アルカリ性でもない 中性。 ましてや PH6.5 といえば 弱酸性。

そんな水質では 海水魚は生きてはいない。
白点で何匹が★になったこともあったが 今は・・・・お魚は元気? 
PHが低くても 餌も良く食べるし、 なんの問題も無さそうだ。

まず 疑ったのが 例の石油ファンヒーター
2Q==

ファンヒーターは 灯油を燃やすので 部屋の中が 酸欠になり、二酸化炭素量が増える。
二酸化炭素量が増えると その影響をうけ 飼育水は酸性へと 変化する。
その時のブログはこちら

子供たちが寒い寒いという中、 お客様は 出来る限りファンヒーターを使用せず 試みた 1週間後の水質チェック。
しかし PHはかわらず 上がりも 下がりもしない。

お客様の水槽は 弊店のオリジナル水槽なんだけど・・・・ひょっとして この水槽に PHが低くなってしまう特性があるのか? と思い 弊店にある お客様と同じ型の水槽の水質をチェックした。
すると PH8.0 と 問題は無し。

でも お客様の水槽は PH7.0 

お魚が元気だからいいか と言いつつ 約半年が過ぎて 事は 急変。
お客様自身が PHテスターを購入して 自宅で 水質を測定したら・・・・・

なんと PH8・0 正常値である。
「これは ショップのPHテスターが おかしいのでは・・・・・ また 測りかたがおかしいのでは?」

という事で 再度 飼育水を 持ってきてもらい 同じテスターで測って、水質をチェック。
すると  ・・・・・・・PHは低い。

ちょっと待てよ。
家で測るとPHは正常。
店で測るとPHは異常。
同じ水を 同じテスターで測っているのに・・・・・・

という事は 運搬する際に変化しているとしか 考えられない。
運搬する際にいれた ペットボトル?
運搬時間は つまり お客様から 弊店まで かかる時間は 車で 10分。
超 近い。

整理すると 怪しいのは この 10分間と ペットボトルだ。

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そこで くまぱぱは 試みた。 ペットボトル↑の背景に映っている 水槽の水(PH8.0)を
この 疑惑のもたれているペットボトルに入れ、 1時間後に 水槽の水のPHと ペットボトルの水のPHに変化が生じるのかどうか 計り比べた。

結果は下記の通り。 明らかに 色が異なった。
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比色紙のうえに置いてみると

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水槽の水は PH8・0 1時間前に ペットボトルに入れた水槽の水は 7.0。
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犯人は このペットボトルである。 
そこで お客様に このペットボトルは何なのか? 以前何が入っていたペットボトルなのか?
を 事情聴取した。
お客様曰く
「 このペットボトルには サイダー・・・・炭酸飲料が入っていました。子供たちが大好きなので、いつも購入していました。 そういえば、 これまで、 水質チェックのために持ってきていた飼育水は すべて この 炭酸飲料のペットボトルにいれて 持ってきていたと 思います。」

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炭酸 それは 二酸化炭素。 使い終わって空に なったペットボトル。
 ゆすいだだけでは 落ちない 二酸化炭素が ペットボトルの内側周囲にこびりついているのかもしれない。 

そういえば 炭酸とは 膨張しようとする力があり それを 強引に キャプを閉め ペットボトルの中に閉じ込めておくわけだから、その 圧力で ペットボトル自身にも その炭酸成分が刺さっているのかもしれない。 

という事で、 水質チェックする時は、 出来れば ガラス瓶 もしくは ペットボトルでも 天然水が入っていたものに いれて 持ってきてもらうと いいな。

せっかく測るんだから 正確に 測りたいもんね。
くまぱぱでした。