先日 ご紹介した 飾りサンゴ。 飾りサンゴは 今現在 ワシントン条約により 全面輸入禁止。
輸入禁止なのに 弊店では 販売中?
しかも 堂々と・・・・・・・????

ご安心ください。弊店で売っている飾りサンゴは  ワシントン条約により 全面輸入禁止になる前に フィリピンから輸入したもの。
仕事上 密輸を チェックしなければいけない方々・・・・ご心配? いや 大丈夫 その時の輸入許可書  ちゃんとここあるからね。

その時の 輸入量・ なんと 20t トラック 2台分。 そりゃぁ 重かった。
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って くまぱぱが 持ったわけじゃないけど。
実際に 持って運んだのは フォークリフト。
 
ところで・ ちょっと 疑問に思わないだろうか?
今現在 全面禁止になっているのは 死んでいる 飾りサンゴ。
生きているサンゴ は 種類によっては 規制されていたり、輸入量に制限がもうけられているものの 輸入禁止とはなっていない。
毎週のように インドネシアから 時には フィジー オーストラリア などから も輸入されている。


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本来なら すでに 死んでいるサンゴを規制するより 生きているサンゴを規制しなければいけないはず。
だって そもそも ワシントン条約とは 
野生動植物が国際取引によって過度に利用されるのを防ぐため、 国際協力によって種を保護するための条約です。

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と 明記されている?  つまり 種が 取引によって 絶滅しないように保護する条約である。

だったら 生きているサンゴを規制し 死んでいるサンゴは すでに 死んでいるのだから 種の保護の観点からみると 対象外と  本来なら なるはずで・・・・・・ある。

しかし 現実は 違う。
この からくり 皆さんは わかるであろうか? 

では 、 このからくりを 解いてみよう。
皆さんが もし インドネシアで サンゴを採取し 国外へ 輸出する仕事を、ゼロから始めるとしよう。
ゼロ というのは、 その仕事をするうえで なんの道具も設備も 知識すらも 無かったとする場合の意味である。 あるのは 少々の 資金だけ。

生きている サンゴと すでに死んでしまった 飾りサンゴの どちらの方が 取扱いしやすいだろうか? ここが ポイント。

もちろん 死んでいるサンゴの方が 取扱いしやすい。 ストックするのに 場所さえあれば 何とかなる。 輸出するのに 箱さえあれば 何とかなる。

生きているサンゴとなれば 大変。 採取してきたサンゴを ストックする設備に莫大な資金が必要だし 知識も必要だ。 発送するのに 酸素パックなど これまた 設備もさることながら 技術も必要だ。

こうなれば 生きているサンゴを取り扱うのは 大変。 
死んでいるサンゴなら 素人でも 取り扱える。 
まとめると 死んでいるサンゴを商売にする方が 人気が高い業種といえる。

 でも そんなに 大量の死んでいるサンゴが 海岸に 転がっているわけではない。

そこで 登場するのが 悪者である。

悪者は 数日前に 生きているサンゴを  採取し、 海岸に転がしておく。 
「 これ 海岸に 転がって 死んでましたよ・・・」
と 言い どんどん 海外に輸出していく。 

これぞ 乱獲 もっとも 国際社会がおそれる事態である。

死んでいるサンゴでは もはや お金にならない。 金にならなければ サンゴを採取する悪者も 居なくなる と言うわけだ。

というわけで、 生きているサンゴはもちろん、大切に飼い 育ててほしい。
飾りサンゴも これまた 貴重な一品。 亜熱帯の 太陽と大洋が育んだ 自然美を 堪能して頂きたい。