さぁ 解剖だ。
メスと ピンセット。
●魚の稚魚は プランクトン (成魚はプランクトンとは呼ばない。)
●1メートルを超す 越前くらげ もプランクトン
(くらげ は 種類 サイズに関わらず すべて プランクトンである。)
●微生物 は もちろん プランクトン。
いったい 何を境界線に プランクトンである とか プランクトンではない とか 区別しているのであろう。
今日はプランクトンについて ちぃ~~~と 考えてみよう。
上記の三種の共通点は、明らかに大きさで無い事がわかる。だって、3cmのカクレクマノミは プランクトンでは無い のに対し 直径1メートルの越前くらげは プランクトンに位置付けられる。
カラフルなクラゲもいるから 体色も関係なさそうだ。
実は、大きさ でも 固さ 軟らかさでもなく、背骨の有無も関係ない。
遊泳力 が焦点と なている。
どれだけ速く泳げるか? て事だ。
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って 事は ある程度泳げれば プランクトンでは無い?ある程度泳げるようになれば、 プランクトンを卒業 ということだ。
ある程度って どの程度?
どれくらい泳げれば プランクトンでは無い といえる のだろうか?
それは 潮の満ち引きの平均スピード・・・・・・ 潮が満る という事は、深い所から 浅い所へ 海水が移動するという事だよね。その移動するスピードの平均値が境界線である。■
なんでまた そんな物が境界線になるのか?
いや大切な事である。実に意味がある事なのである。潮の流れが境界線である事は・・・。
潮の流れより速く泳げないという事は、自分の住処に 自分をとどめて置く事が出来ない と言う事だ。
例えば イソギンチャクに入っている クマノミ。 潮の流れより速く泳げるからこそ、毎日 イソギンチャクに入り続ける事が可能なのである。
もし、 それが出来ない。 つまり、自分の住処 隠れたい場所に留まれない・・・・流されてしまう・・・・ と言う事は、捕食されやすい立場になる。 → 海の中では 他の生物の餌になってしまう立場にあるという事だ。
どの生物も テリトリーを作ったり、特定の場所に居る 或いは 隠れていると言う事は、捕食されないためである。
それが出来ない のが プランクトンである。▼
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それに対し ベントス や ネクトン という言葉がある。 ベントスとは、底生生物、の総称。
基本的に泳がない底物。 エビや カニ 貝 ゴカイなど。
ベントスの場合 遊泳能力が低くても 水底を這う(歩く)事で自分の居場所に居れるので プランクトンではない。
ネクトンとは、 プランクトン(浮遊生物)にも ベントス(底生生物)にも 属さない それ以外の水生生物の事をいう。ま、いわゆる 普通のお魚たちの事である。
プランクトンにしても ベントスにしても ネクトンにしても、 遊泳能力を境界線として区分している呼び名 なので、 この生物が こうだ と、生物ごとに区分するものではない。
ほとんどの生物は、成長にともなって 変化する。
例えば クマノミは 生まれたばかりは プランクトン 海洋を漂う。
やがて3週間ほどで 体色も付きクマノミらしくなる。
そして 生活圏を 浮遊生活から 底生活へと移動する。
そして イソギンチャクを見つけて入る。
この 浮遊生活から 底生活へと移動した瞬間 プランクトンを卒業した ということになる。
甲殻類 エビやカニは やはり 生まれたばかりは プランクトンで 海洋を漂う。
1ケ月余りで
プランクト生活(浮遊生活)を終え ベントスへと 成長する。
くらげ ぐらいだろうか、一生 プランクトンなのは・・・・・・。
くまぱぱでした