ある客様の、大小6本ある海水魚水槽が 今年の1月から 急に調子が崩れた。 6本ともすべての水槽である。
魚が ぽつぽつ 落ちていく。 6本ある水槽の中でも 特に60cm水槽が壊滅状態。昨年まで、普通に魚を飼育していたのに、今は、 何を入れても、生きない。 魚が一匹もいない状態が続いている。

そこで、 水質を測るため、飼育水をお持ちいただいた。
アンモニア 亜硝酸 比重等 調べたが 全く問題なし。ろ過的な問題ではない事がわかったが、死因が分かった。 

・・Ph (ペーハー)が異常に低かった。
通常の海水のペーハーは 7.8~8.2 と ややアルカリ性。 それに対して、お客様の水槽は 6本とも 7.0~7.4 中には 6・8なんていう水槽もあった。これは超異常。くまぱぱも これまで 見たことがないペーハー値で あった。

また ペーハー値の変化にも 不可解な点が見つかった。
通常 ペーハーは 日中と夜間では変化する。夜間より 日中の方がペーハーが高くなる。

夜間7.8であったペーハーが昼間は8・0と変化する理由は、 日中 溶存酸素量が増えるためである。
日中は 自然光や照明により、光合成が盛んに行われ 夜間に比べ 酸素が増えて ペーハーが上がる。

この お客様の水槽も 夜間より 日中の方がペーハーが高くなるのだが、その差がすさまじい。日中7.4あったペーハーが夜間6・8まで下がる。 そこて、 朝 魚が落ちている事が多い理由も 説明できた。

問題は なぜ そんなに ペーハーが低いのか・・・・・・である。

人工海水の銘柄は 弊店と同じものを使用しているので 問題なし? ちょっと待てよ。 お客様宅の水道水に問題があるのでは・・・・・ つまり・ お客様の水道水で 人工海水を溶いた時点でペーハーが下がっているのでは・・・・と思い、 お客様宅の水道で溶いたばかりの人工海水のペーハーをチェック。

ペーハー値 8・0・・・・・・・問題なし。 この海水で全換水しているにも関わらず・・しかも・・生体が全く入っていないないのに 一日もたてば、 ペーハー7.4まで下がる。

そうこうしているうちに 
問題発生から 早 二ケ月が過ぎていた。

要約原因が・・・先日 つかめた。 
原因は ファンヒーター・・・・・。

どこのメーカーの・・・・どの機種 という事ではなく、一般的に ファンヒーターに原因があることが判明。
 その後、 お客様の水槽のすべてのペーハー値が  正常に戻りました。

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続く・・・・・