そもそも、魚には自然にカラフルになっていく性質があり、また カラフルになる事を、周りのサンゴ礁という環境が許してくれた。 その結果、熱帯性海水魚は カラフルになった。というのが先日までのブログの内容である。 では 魚が 自然にカラフルになっていく性質とは どんなものなのか? IMG_4060 生物は そもそも 親から子へ 性質をコピーしていく。いわゆる 遺伝するという現象だ。 しかしながら、平均して4世代に一回ほどのペースで親から子へ、コピーにミスが一部生じ、この親から、なんでこの子が生まれたのか?と疑問視されるほど 似ても似つかない子が生まれる事がある。  これが 突然変異である。 この突然変異こそが、生物が分化してゆく一つの原動力になっている。 特に 魚類にとっては、この突然変異を 、自分たちの種が生きのこるために利用している。 魚は 仲間同士、良く喧嘩をする。それは自分たちが強い種になるためのシステムなのである。 魚は、沢山の卵を産む一方、弱い個体をいじめ殺し、それに勝ち抜いた強い性格 強い肉体の個体のみが、子孫を残すという方法で、世代を変えていく。 こうして、強い性格の個体が優先して残り、その結果その種が強くなる。 しかし、この方法では、種が強くなる反面、ある一定以上は 子孫数が増えない。  どういう事かというと、1000匹しか住めない サンゴ礁があったとしよう。それ以上の匹数になると、住処の取り合いの喧嘩発生 や 住処を得られなかった個体は サンゴ礁に 隠れる事ができず 他に食べられてしまう。  住める環境が広がらない限り、1000以上は増えない試算になる。 そこで、魚たちは、突然変異をうまく利用し、子孫繁栄に繋げたのだ。 どいう事かというと・・・・・。 下記のA個体 B個体 どちらの子供の方が 生き残りやすいだろうか? A個体 親と同じ姿の 通常の子供。  B個体 突如 色が変わって生まれた変な色・形の子供。    A個体の子孫である B個体は、色姿形は違うおかげで、A個体から 攻撃されるリスクが軽減する。(魚は同種どうしが もっとも喧嘩をする ペアー以外・・) つまり・・・・・生き延びる確率が高いのは 仲間が少ないB個体の方である事がお分かりでしょう。 このように、弱肉強食の 魚の世界は、種を強くする一方 常に、新たな種を突然変異により偶然つくりだし、新たな子孫を残していくという方法で、魚類全体の絶対数・種類数を増やしているのである。 これが 魚が  自然にカラフルになっていく性質を もともと 持っているという説明である。  生物にそのような性質が 本来 備わっていても、 その性質の通りになるのかは  先日でもふれたとおり 周囲の環境による。   周りの環境により制限されるからだ。 近年の温暖化  近海の海も 高水温が続く。 サンゴ礁の海になりつつある。 という事は 近海の海にも、カラフルな魚が増えてくる。 生物は、 突然変異個体を定期的に生産することで、急激な環境の変化にも随時対応している。 生物って ほんと 凄いよね。 くまぱぱでした