そこで、魚たちは、突然変異をうまく利用し、子孫繁栄に繋げたのだ。
そもそも、魚には自然にカラフルになっていく性質があり、また カラフルになる事を、周りのサンゴ礁という環境が許してくれた。
その結果、熱帯性海水魚は カラフルになった。というのが先日までのブログの内容である。
では 魚が 自然にカラフルになっていく性質とは どんなものなのか?
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生物は そもそも 親から子へ 性質をコピーしていく。いわゆる 遺伝するという現象だ。
しかしながら、平均して4世代に一回ほどのペースで親から子へ、コピーにミスが一部生じ、この親から、なんでこの子が生まれたのか?と疑問視されるほど 似ても似つかない子が生まれる事がある。
これが 突然変異である。
この突然変異こそが、生物が分化してゆく一つの原動力になっている。
特に 魚類にとっては、この突然変異を 、自分たちの種が生きのこるために利用している。
魚は 仲間同士、良く喧嘩をする。それは自分たちが強い種になるためのシステムなのである。
魚は、沢山の卵を産む一方、弱い個体をいじめ殺し、それに勝ち抜いた強い性格 強い肉体の個体のみが、子孫を残すという方法で、世代を変えていく。
こうして、強い性格の個体が優先して残り、その結果その種が強くなる。
しかし、この方法では、種が強くなる反面、ある一定以上は 子孫数が増えない。
どういう事かというと、1000匹しか住めない サンゴ礁があったとしよう。それ以上の匹数になると、住処の取り合いの喧嘩発生 や 住処を得られなかった個体は サンゴ礁に 隠れる事ができず 他に食べられてしまう。
住める環境が広がらない限り、1000以上は増えない試算になる。
そこで、魚たちは、突然変異をうまく利用し、子孫繁栄に繋げたのだ。
どいう事かというと・・・・・。
下記のA個体 B個体 どちらの子供の方が 生き残りやすいだろうか?
A個体 親と同じ姿の 通常の子供。
B個体 突如 色が変わって生まれた変な色・形の子供。
A個体の子孫である B個体は、色姿形は違うおかげで、A個体から 攻撃されるリスクが軽減する。(魚は同種どうしが もっとも喧嘩をする ペアー以外・・)
つまり・・・・・生き延びる確率が高いのは 仲間が少ないB個体の方である事がお分かりでしょう。
このように、弱肉強食の 魚の世界は、種を強くする一方 常に、新たな種を突然変異により偶然つくりだし、新たな子孫を残していくという方法で、魚類全体の絶対数・種類数を増やしているのである。
これが 魚が 自然にカラフルになっていく性質を もともと 持っているという説明である。
生物にそのような性質が 本来 備わっていても、
その性質の通りになるのかは 先日でもふれたとおり 周囲の環境による。
周りの環境により制限されるからだ。
近年の温暖化 近海の海も 高水温が続く。
サンゴ礁の海になりつつある。
という事は 近海の海にも、カラフルな魚が増えてくる。
生物は、 突然変異個体を定期的に生産することで、急激な環境の変化にも随時対応している。
生物って ほんと 凄いよね。
くまぱぱでした