またもや 起きてしまった。冬、特有の 水槽内の調子が悪くなる現象。

あるお客様が 今まであれだけ元気であったイソギンチャクが 2週間前に星になった。 

そこで、 水質を見せてもらった。というのは・・・ 死因は 水質をみることで なんとなく 推測できるからだ。
イソギンチャクの死因のNO1は、 硝酸塩である。 
通常、市販されている水槽というものは、硝酸塩対策はついていない。
付いているのは 濾過槽ぐらいである。

そのため 日々硝酸塩は増えていく。 水替えしても 硝酸塩は多少減るだけで 硝酸塩をゼロにすることは難しい。
弊店のように・・・硝酸塩対策をしているショップのオリジナル水槽であれば、 硝酸塩は ゼロ もしくは 低く維持することが可能である。

次に イソギンチャク死因の NO2は 照明である。LED照明の場合、白色や 青色ライトの他に 必ず ピンクなどの赤系照明を与えると良い。ピンク系のほうが 光合成に向いているからである。

今回 イソギンチャクが星になったお客様の水槽は 弊店のオリジナル水槽であった。
つまり 硝酸塩対策をしている水槽であり、照明もピンクが入っていた。そこで 持ってきていただいた飼育水の比重と 硝酸塩値を測ってみた。
比重は1.023  硝酸塩はゼロと・・・・なんとも悪いところはない最高の水質であった。

特に水質に問題はなく 「なんだろう」 と 思っている矢先 2匹目の犠牲者が出てしまった。
今度は エビが脱皮に失敗・・・・ 1週間前 お星様となってしまった。

そこで もう一度 水質をチェックして見ることにした。前回の見ていなかった水質をチェックするためだ。

今回も先週と同様・・・比重は1.023  硝酸塩はゼロであった。
KH(炭酸塩硬度) を測ってみた。 海水魚のKHは 8~12が 標準値。
測ってみて驚いた。 KHが 17?????
なぜ こんなにKHが高いのか? 添加剤の入れすぎか?
と確認したところ、 
「添加剤は いれていない」
との事であった。
添加剤がいれてないとは 言われても これだけの高いKHは異常である。
そこで、 KH(炭酸塩硬度) に関係のある カルシウム濃度を測ってみた。
 通常の標準値が出た。

MMM? KHが異常に高い・・・・ カルシウムは正常・・・・・ とくれば・・・PHが低いのでは・・・・?

実は

KH(炭酸塩硬度)と カルシウム濃度 と PHは ともに関連しあっている。
カルシウムが 通常値 溶けている海水は KHも8~12  PHも8・0 となり 安定しているものだ。

ところが、 今回のお客様のように、 カルシウム濃度は 通常なのに KHが 異常に高い場合・・・・・ PHは その逆 異常に低い事が推測される。

早速PHを

測ってみると・・・・PH 7.0 ・・・・
これだ。 海水魚のPHは 通常 7・8以上のアルカリ性 でなければ ならない。
PH 7.0とは 淡水魚のPHである。

死因は これである事が判明。 こんな低いPHでは エビも脱皮を失敗するはずだ。

しかし なぜ こんな水質になっているのか?
そう考えた 瞬間  ひょっとして・・・・・・・
1年前  別のお客様宅で 起きた事件を 思い出し・・・・その犯人像も見えてきた。

こんな水質にしている 犯人は・・・・・ 石油ファンヒーター。
2Q==

この ファンヒーターが 室内の 酸素を減らし 二酸化炭素濃度を上げてしまい、
二酸化炭素にたっぷり触れた海水は PHが下がってしまうシナリオだ。

これは 淡水魚でもいえる事である。

水槽の置いてある部屋では 長時間 ファンヒーター使用しない・・・か、電気ストーブ や エアコンと 併用する・・・ 。
そして  2時間に一度
は換気を必ず する。 このことが大切である。

そして もう一つ大切なことは、 石油ファンヒーターを消した後の事。
皆さん、石油ファンヒーターを消すときはいつ?

その部屋から出る時・・・・・ つまり 外出する時か 寝る時ではないだろうか?
外出するときも 寝る時も 戸締りは するよね?
そうすると・・・・  石油ファンヒーターを消した後も その部屋では、二酸化炭素濃度が高い状態が キープされることになる。

石油ファンヒーターを消した後は 必ず 換気をして お部屋の空気を入れ変えてから、 外出する時か 寝ていただければ これは 解決する。

くまぱでした。