ペアーリング方法
ペアー作りこれが第一関門です。なにしろお互いの相性が合って お魚たちはペアーになる(結婚する)ので、我々、飼う側の都合で 購入してきた2匹のクマノミが 仮にオス、メスであったとしてもぺアーになるとは限りません。もちろん めでたくペアーになる場合もあります。
例えば 仲のよさそうな2匹が水槽にいました。 かれらは、本当に結婚する意志があるのでしょうか? いやいや すでに婚約しているほどラブラブなのでしょうか? はたまた、お互いにそんな感情は全くなく ただ 喧嘩をしていないだけの関係なのでしょうか? それらを 見抜かなければ なりません。
なぜなら”友達”という関係が存在するからです
友達”という関係であれば 何時まで経っても産卵はしないからです。
そこで ペアーの作り方を紹介します
■①■■ 複数入れよう
まず5~6匹(多ければより確実にペアーが作れる)の大小様々な同種のクマノミ類を一度に水槽に泳がせましょう。
魚を選ぶ時はちょっとしたこつがあります。
●大小さまざまな個体である事
●色合いが異なる事 赤みが強いタイプ 黒味が薄いタイプ 黄色みが強いタイプ、全体的に薄いタイプなど
●黒い縁取りが 濃いタイプ 薄いタイプ
上記のような色合いを 混ぜ合わせる事がポイントです
さて、ペアーリングする水槽に 他に魚がいても大丈夫なのでしょうか?
と、良くご質問を受ける事があります。
結論からお話しますと 全く問題ありません。
大自然の海中でも同じことですから・・・
ただし 同種 クマノミ類の同居はやめて置いた方が無難です。クマノミ類は 他の魚には関係なくても、クマノミ類同士で、かなり 激しい喧嘩をすることがあります。喧嘩ばかりをしていると、気が散って 産卵に集中できず 産卵まで至らないケースが多々ありました。
■②■■ イソギンチャクを入れよう
イソギンチャクを一つ入れて 様子を見ます。数週間から数カ月、
イソギンチャクをいれるのが ポイントです。
イソギンチャクの奪い合いこそが ペアリングの原動力になります。
イソギンチャクが入っていなければ 5-6匹のクマノミたちが 喧嘩もせず 仲良く水槽を泳いでしまう場合が 往々にしてあります。
特に 性格の大人しい カクレクマノミ系は その傾向があります。
5~6匹のクマノミ類のなかから 2匹のクマノミだけがイソギンチャクを独占し、その他のクマノミは虐められてイソギンチャクに入れない状態になったら、めでたくペアー成立です。
1匹のみがイソギンチャクを独占してしまい、他のクマノミ達すべてが イソギンチャクに入れない状態になったら 残念ながらペアー不成立です。
イソギンチャクを独占した個体(おそらく 最も大きな個体)から見て 相性の良い個体が 5~6匹の中にいなかったのでしょう。
その場合は イソギンチャクを独占した個体 を残して もう一度■①■■から 再度ペアーリングを挑戦してください。
ご注意
クマノミを選ぶ際 ご自分の好みの色合いで選んでいませんか?
先ほどお話したように、色々なタイプのクマノミを織り交ぜる事です。 ご自分の好みで選んでしまうと 同じようなタイプのクマノミばかりが選ばれてしまいます。
選ぶのは クマノミです。 あなたではありませんね(笑)