ソフトコーラルの開きが イマイチ って経験あるでしょう。 もちろん、ソフトコーラルに限らず サンゴの開きが・・・・・・・また、イソギンチャクなんてものも 、開きが イマイチ いや イマ2 ぐらい。
では その 原因を簡単に 探ってみよう。っと その前に・・・・・・。
ソフトコーラル(サンゴもイソギンチャクも含む)などが 開くのは 体の中がどうなっているのだろう?
逆に 開かないってことは、 体の中がどうなっているのだろう?
ここに着目すると、 答えは 実に簡単。
ちなみに 下記の写真。 弊店の とある 水槽の 月曜日の 昼下がり・・・・・・の一コマである。
左のキバナトサカは 元気いっぱいに開いているのに、 右のキバナトサカは これまた 縮んでいる。
元気ない?
左のキバナトサカが 元気いっぱいに開いているのだから 水質や 照明に問題があるとは 思えない。
でしょ でしょ でしょ ????
その日の夕方 。
あれ? 元気がなかった キバナトサカは どこへ行った。?↓
いや どこも行っていない。
下記の写真の右側にあるキバナトサカである。
下記の写真の右側にある キバナトサカは 同一個体。
開くと 左側の個体より 右側の個体のほうがはるかに 大きいサイズである。
では 開くとは どういう事か?
炊飯器で お米を炊くときの事を思い出してほしい。
お米をセットする際。
お米と 水は 同量をいれる・・・・・・・・・・よね?
でも 時間がたつにつれ、お米は水分を含み
膨らんでくる。
電源がはいり 炊き終わると お米は さらに 膨らみ やわらかい ごはんへと 変わる。
そして あれだけあった お米と同量の水分は なくなっている。
もちろん 炊くときに 水蒸気となって 空気中に放出される水分もあるけれど、
大半の水分は お米の中に 吸収されているのだ。
水分を吸収しているからこそ お米は やわらかく 膨らむことが出来る・・・と 言い換えられる。
さて キバナトサカに話を戻そう。
開いている時は 周囲の海水を体内に取り込んでいる・・・・という事であり
縮んでいるという事は、体内にあった水分を水槽に戻しているという事だ。
なぜ そんなことをするのだろうか?
答えは・・・・・
そのキバナトサカにとって 周囲の飼育水が汚くて 満足に 吸い込むことが出来ず 膨らめないと 考えられる。
この場合、 つまり 周囲の飼育水が汚い という場合 その水槽にいる すべての無脊椎の開きが 大なり 小なり 開きが悪くなっている。
でも 先ほどの 弊店の とある 水槽の 月曜日の 昼下がり・・・・・・の一コマの写真は
右側だけが 開きが悪い。
これは 右側の個体が 意図的に 体内の水分を 水中へ放出し 縮んでいたのである。
して その動機は?????
これが 無脊椎動物の ひとつの 代謝 ・・・・・・・である。
縮んでいるキバナトサカは 体内の体液を 総入れ替え していたのだ。
だから どの 無脊椎動物も 2~3日に 一回は どこかの曜日の どこかの時間帯に 1~2時間ぐらいは 小さくなっているはずだ。 そして これが・・・・・・普通なのである。
この(小さくなる)現象が 1日に 何回も・・・・ また 何時間も縮んでいる状態が 続いているのなら・・・・問題である。その 問題解決策とは・・・・・・・